脇差は君の魂、印判は身が魂
2009年 06月 09日
毎月、窓口係りの私のところに年金を受け取りに来るおばあちゃんは、今日も大切そうにはんこを取り出す。おじいさんから届けられたハンコを見つめ「脇差は君の魂、印判は身が魂」といってハンコには魂が宿るのだと教えてくれた。今月もまた元気なおばあちゃんの姿を見た。亡くなった今もおじいちゃんの魂がハンコの中に宿りおばあちゃんを守っている。そのハンコだけが今、二人を結ぶ強い絆になっているのだ。私は心を込めてはんこを押した。
by art-hans
| 2009-06-09 21:18
| 名前の玉手箱