四代目・印鑑・はんこ彫り職人


by art-hans
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名前と印章の思い出  ヨリ

卒業と同時に町の大きな会社に採用された。喜んだ父が

直径1センチほどの象牙の印鑑をくれた。ある朝、先輩が出勤簿の印影を

見て、「部長や課長の判より、小さな判を使うのが常識だぞ」と注意した。

早速、既製の小さな判を買い、出勤印にした。その時「よし部長になって、

に貰った印鑑をつくぞ」と誓った。雌伏三十年部長に昇進。父の形見となった

印鑑を出勤簿についた。注意してくれた先輩と父の顔が、出勤簿の上で

微笑んだ。
by art-hans | 2009-08-28 14:27 | 名前の玉手箱