名前と印章の思い出 ヨリ
2009年 08月 28日
卒業と同時に町の大きな会社に採用された。喜んだ父が
直径1センチほどの象牙の印鑑をくれた。ある朝、先輩が出勤簿の印影を
見て、「部長や課長の判より、小さな判を使うのが常識だぞ」と注意した。
早速、既製の小さな判を買い、出勤印にした。その時「よし部長になって、
に貰った印鑑をつくぞ」と誓った。雌伏三十年部長に昇進。父の形見となった
印鑑を出勤簿についた。注意してくれた先輩と父の顔が、出勤簿の上で
微笑んだ。
直径1センチほどの象牙の印鑑をくれた。ある朝、先輩が出勤簿の印影を
見て、「部長や課長の判より、小さな判を使うのが常識だぞ」と注意した。
早速、既製の小さな判を買い、出勤印にした。その時「よし部長になって、
に貰った印鑑をつくぞ」と誓った。雌伏三十年部長に昇進。父の形見となった
印鑑を出勤簿についた。注意してくれた先輩と父の顔が、出勤簿の上で
微笑んだ。
by art-hans
| 2009-08-28 14:27
| 名前の玉手箱