四代目・印鑑・はんこ彫り職人


by art-hans
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

名前と印章の思い出  ヨリ(作品募集ヨリ)

昭和三十九年東京オリンピックの年、、失明を宣告された私は十二歳。

今は亡き祖父が座敷で「これなら一生使えるからな」と「一美」と彫った

丸くて小さい軽いはんこを渡してくれた。

あれから三十五年、あのはんこは実印となり、孫の行く末を案じる

祖父の愛情とでずっしり重くなった。一緒にもらった十万円の定額貯金は、何と

九十万円を超えた。

おじいちゃん、ほんとうにありがとう。     Y野さんヨリ058.gif
by art-hans | 2010-01-22 09:53 | 名前の玉手箱